iPhone SE カメラ修理記



2020/04/04(土)

昨年秋の台風による未曾有の天変地異からの復興に向けて高揚している最中に蔓延を始めた新型コロナウィルス。
当初ワクチン開発は早期に進み2〜3ヶ月で収束すると考えられていたが、本年睦月より当月まで拡散の一途を辿り更なる伝播の様相をみせている。
春のお花見は無論のこと、各種学校や公営・公共施設などが休校・閉鎖に追い込まれ、マスク・トイレットペーパー不足など嘗てのオイルショックを彷彿とさせている。
連日続くウィルス報道に、休日ともなればひっそりと静まり返り人やモノの動きが殆ど見られない異常事態だ。
これらは当該記事とは無関係な現世情ではあるが、当然ながらその煽りを受けて家内に籠もる時間も多くなる事から「いつやったんだっけ?ああ、あの頃か」を回顧する目的で記してみた。





常用していたiPhone SEを洗面に水没させてしまい、その代償として11万円の出費でiPhone XRを手にしたのが昨年の12月の事。

電話も通信も全く問題なかったSEだが、肝心のカメラレンズが壊れてしまい全く撮影できなくなった。
クルマで出掛けてはSEで撮影して自分のサイトやYouTubeにアップしていたのでカメラが壊れては何の用向きも成さなかった訳だ。
(まだハードウェアの支払いも完済していないのに・・・ったくもう・・・)

そんなある日、例によってamazonで遊んでいたらiPhone修理工具があるのを発見。
「え?もしかして?」とググってみたらYahooショッピングにiPhone SE用リペアパ−ツがあるのも発見!

カメラレンズが1,330円!安っ!!・・・と考えもなくポチってしまった。
「あれ?どうやって交換するんだ?」って後から気付いて早速調査すること2日間、用意すべき工具と交換手法を把握して到着を待った。

配達日数が掛かるYahooショッピングからの到着を待っている間にamazonで工具もゲット!
このセットで1,499円だもの、助かるわ〜!(→)

工具の上の小さいのが届いたカメラレンズ。

これだけあるビットでも使うのは2つだけ。

先ずは0.8mmのトルクス。
普段クルマで使用しているトルクスレンチは小さくてもT5だから老眼鏡の上に工作用の拡大鏡を掛けてやっと識別できる大きさ。
・・・ったくもう・・・・。

このオープナーが付いてのセットだから便利!
スマホのガラス画面と本体はスポッとハマっているだけなので、このプライヤーで簡単にパカッと開く。

但し、ホームボタンのコードが画面の基板に繋がっているので大きく開けると切れてしまう。
そっと、そっと!

@がそのフラットコード。
保護カバーが付いているのでAのピンの上下を覚えてから外す。

今回はバッテリー交換はしないので切り離さないで続行。

Bのネジ4本は1.2mmのプラス。
本当に小さいからドライバを帯磁させないと無理だよ。
できれば帯磁皿に置いておきたい。

Cがガラス画面のコネクタ。
3本あるのでピンセットでそっと剥がす。

Dはカメラレンズのコネクタでこれもそっと剥がしておく。

ちなみにビット群の初期値は消磁状態なので使用する前に必ず帯磁しておこう。

付属の帯磁・消磁器は、
Eがマグネタイズ(帯磁)
Fがデ・マグネタイズ(消磁)
となっていて、Eの穴に数回ビットを出し入れすれば帯磁され、Fの穴なら消磁される。

コネクタを外してやっと画面が離れた。
片手で持ったままの作業は結構辛いのよね。

予めDを外していたのであとはカメラレンズをそっと持ち上げるだけ。

右が新品のカメラレンズで左が壊れたレンズ。

左を見ながら同じ様にフラットシールドを折り曲げておく。

あとは全く逆の手順で組み付けていけば終了。

画面のガラスを閉じる前に通電してカメラの状態を確認する。
正常に写っている事を確認後にカメラ側から蓋をして最後にトルクスを締める。

ここまでの時間は約一時間。
本当はもうXRを使っているから必要ないのだけど、これでもう一台即時使えるSEが蘇った。
工具込みで3千円弱なら楽しみながら工作できて暇つぶしになるぞ!!

おしまい。