美味しいヨーグルトが食べたい!


記事牛乳種類(1000ml固定)ヨーグルト銘柄ヨーグルト投入容量(ml)製造時間(時)製造温度(℃)1000mlの価格(円)備忘
1成分無調整明治ブルガリアのむヨーグルト100840232先ずは大成功!
2   7 232とってもクリーミーなヨーグルトの完成! 

(空白は前回と同値。カロリー計算はここを参照)



ヨーグルトが好き。
うちの家系は60年近くも前から朝食はパンにヨーグルト ⇒ だから世代を継いだ我が家も普通にパンにヨーグルト!

・・・・・って、この出だし、前の「美味しいパンが食べたい!」の記事まんまじゃん!(爆)

って事で、新たな企画の始まり。
きっかけは例によって日常の不満から。
また例によって前の記事と同じふうに。(↓)
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「ヨーグルトって体に良いし、低カロリーだし、安いし・・・・でも400gを1回で食べきるの辛いんだよな。逆に小っちゃいパックは1回で全部食べちゃうから高く付くし・・・・」
ヨーグルトくらい一杯ストックしとけよ!って? そりゃ可能ならそうしたいさ。
やっぱ小ちゃい冷蔵庫は良くないな。冷凍と同じで冷蔵容積だってたちまち一杯だわさ!

そしてある日、六畳一間の単身生活が一年(半!)も経過した今、気がついた。
「そっか!ここ(六畳一間)でヨーグルト作っちゃえばいいんじゃん!」

だからお題は正確には「美味しいヨーグルトが食べたい!」ではなくて「とにかく食べたい時に食べたい!」となる。
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お〜っ!全く同一の文体で書けたぜぃ!

何かの記事で読んだ記憶がある。
「ヨーグルトは種さえあれば培養が簡単である」と。
早速ググッてみるとすぐに回答が得られた。

要は牛乳に既存のヨーグルトを放り込めばそれが種となって乳酸菌が増えてヨーグルトとなるようだ。
今得た知識を以下に要約すると、

@牛乳1000mlに対して30gから100gの乳酸菌(既製品ヨーグルト)を添加する。
容量に3倍以上の差があるのは、ヨーグルト製品の添加物や製造方法によってその乳酸菌が牛乳にもたらす影響度に差がでるから。
もちろん牛乳自体もその成分が異なる訳で相互作用を見極めて決定する必要があるらしい。

Aそのまま40℃を7時間保つ事でB〜Dの作用を誘発させる。
この温度も時間も@と同様に試行錯誤が必要との事。

B牛乳と乳酸菌が混ざる事で、乳酸菌の”ラクターゼ酵素”が牛乳の”乳糖”を加水分解して”乳酸”を生成する。
(さすがに意味不明だ・・・)

C生成された乳酸は牛乳のpH値を下げて酸性化させる。
ペーハー値とは、酸性とアルカリ性の偏りを数値で表したもので、
0:塩酸(酸性100%)
7:真水(中性)
14:水酸化ナトリウム(アルカリ性100%)
と規定されている。
この時、乳酸菌と腐敗菌が同時に増殖するが、外部からの雑菌などを出来るだけ少なくする事で、乳酸菌の数が飛躍的に増える。
そして乳酸菌が増え続けると酢酸により腐敗菌が死滅する。

D酸化が進んで牛乳のpH値が限界まで下がる(6.5→4.0)と、牛乳のタンパク質凝固が始まる。
これがヨーグルトという訳だ。

EpHが4.0を切ると乳酸菌は増殖を停止し発酵終了となる。
すぐに周辺に浮遊している腐敗菌が増殖を始めてしまう(二次発酵と呼ぶ)ので冷蔵して増殖を防ぐ。
これが要冷蔵の理由だ。

なるほど〜!
よく判らん化学式もあるが、まぁ理屈は把握した。

さて、ここで疑問が。
選択肢多すぎ!これで上手く出来るとは思えない!
何かを機軸に考えないとパターン多すぎ!
要件は6点。

@牛乳の銘柄・ブランドの固定
Aヨーグルトの銘柄・ブランドの固定
B牛乳の容量
Cヨーグルトの容量
D維持温度
E維持時間

例えば、牛乳の銘柄、ヨーグルトの銘柄、ヨーグルトの容量、設定温度、設定時間をそれぞれ3種類(3段階)で変化させようとするとそれだけで3^5=243通り。
やってられません!
そこで固定する対象を設定する。

@牛乳の銘柄:とりあえず固定
Aヨーグルトの銘柄:とりあえず固定
B牛乳の容量:固定
Cヨーグルトの容量:可変
D維持温度:固定
E維持時間:固定

とする。要は、
・牛乳とヨーグルトの銘柄は決めうちでスタートし、ある程度のデータが確保できたら「嗜好を変えてみよう」的な変化に繋げてみよう。
・種となるヨーグルトの量を調整する事で、牛乳の容量と培養の温度・時間は固定にしてもOKではないか?・・・の想定の基。
つまりは、ある一定の容量の牛乳をある一定の温度と時間で温め続けた時に、どのくらいの乳酸菌が混入すれば凝固が可能なのか?を検証すればよい・・・・と。
このパターンに絞る事で3通り、というかヨーグルトの分量を無制限で可変するだけ・・・・となる。

そうなると逆にBDEをどんな環境下でも一定に保たなければ実験の成果は出ない。
それはパン作りでイヤというほど実感している。
真面目に実施すべき事項は真面目に取り組まないと興味が失せるというものだ。

う〜ん・・・・とググッていると「ヨーグルトメーカー」なる機器を発見!
「家庭で手軽にヨーグルト!」・・・今時何でもあるものだ・・・。
確かにこれを利用すればBDEは一定に出来るな。
しかしこれも調べてみたら仕様と価格に大きな差異がある事を発見。
現在は10メーカー15種類ほどしか無い様だが、実勢価格で2千円〜1万円と幅がある。
この価格差はどうも目的の振り幅によって異なるらしい。
ヨーグルトのほかに味噌・麹・納豆なども作れるほか、時間調節・温度調節も可能なものも。

ホームベーカリー選びの時と同じように「目的を限定して安く」を目安に選定していくと、
グリーンハウスと東京企画販売という2社が挙がった。

東京企画販売という会社は東京都小平市に拠点を持ち、日用雑貨・化粧品・健康機器の企画・製作・販売を生業としている従業員50名、資本金1千万円の株式会社らしい。
いろいろ調べてみたが悪いうわさは無いようだし、意欲的に多角方面に製品出しているし、その評判も悪くないようだな。

東京企画販売の商品は「パック牛乳のまま作れる簡単・衛生的」と書いてある。
衛生的とは?
そっか、製造工程のCで
>この時、乳酸菌と腐敗菌が同時に増殖するが、外部からの雑菌などを出来るだけ少なくする事で、乳酸菌の数が飛躍的に増える。
とあったな!
という事は、牛乳パックのまま利用できるのは理に適っている訳か。
という事はよっ??
@牛乳パックの蓋を開けてヨーグルトを入れる。
Aそのまま蓋が密閉できたら逆さにして混ぜれば、全く雑菌の入る余地は無くね!?
これだな!(グリーンハウスはプラスチック容器に移す作業が必要なので雑菌攻撃の対象になりやすいのだな!?)

また東京企画販売の製品は2つあって、
・ヨーグルトファクトリー TKY-41
  スイッチなし。コンセントを差すと一定保温開始。ひたすら保温状態。
  最安:1,706円
・ヨーグルトファクトリー PREMIUM TKSM-016
  8時間タイマー有り(自動切断)、2種類の保温でプレーン/カスピ海の選択。
  最安:2,730円

万一、通電を忘れたらむしろ危険か?って事で、東京企画販売の「ヨーグルトファクトリー PREMIUM TKSM-016」に決定。
amazonで2,972円だったので購入。(→)

電源はスイッチONで自動的に8時間で切れるらしい。
だから9時間必要な場合は一度切れてから再投入して1時間らしい。

カスピ海とプレーンでは製造の温度と時間が異なるらしい。
面倒なので当面はプレーンしか弄らない。

それでは手順を以下に。

@予め牛乳を常温にしておく。
冷たいままでもOKだが完成時間が延びるだけ。
自分はヨーグルトメーカーに入れてしばらく温めてからヨーグルトを投入する。
何しろ雑菌、雑菌・・・と五月蝿いくらいにネットで言っている。
だから成功率を高めるには「開けない・触れない・動かさない」が一番なのだろう・・・・と。

A未開封の牛乳が常温近くになったら、口を開けてヨーグルトを注ぎ込む。
注ぎ込む?・・・そう!散々ネットを廻った結果行き着いたのが「飲むヨーグルト」つまり液体ヨーグルトだ。
これなら、かき混ぜるために熱湯消毒した棒を入れる手間や、口を開けている時間が長くて雑菌が入る確率も少ないだろうと。

Bすぐに蓋をして逆さにしてかき回す。一切手は触れない!
C口を縛ってヨーグルトメーカーに入れてスイッチON!
D8時間ひたすら待つ!(あとは様子を見て時間調整)
E出来ていたらすぐに冷蔵。目的は発酵を止めて安定させるため。
Fなるべく早いうちに消費する。
となる。

どうやって口を縛る?・・・・って、なんでこんなものまで100均にあるのかな・・・。
しかもつけたまま注げるらしい。

さて、買ってきました!牛乳と種用ヨーグルトいろいろ。
何しろこんな小っちゃくて健康に良さそうなヨーグルトなんて買ったことがないもんだから、棚の中から美味しそうな色のやつを買ってみました。

ドリンクタイプってのを選んだら結局みんな明治だった。
ま、訳も判らず買ってるんだから最初はどうでもいいや。

マニュアルによると牛乳1000mlのプレーンの場合は、50〜75mlらしい。
面倒だから1本112ml使っちゃえ!って思ったけど、ここでちょっと原価計算してみた。

牛乳(1000ml)168円
ヨーグルト(112ml)108円
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合計276円(1112ml)

牛乳の全てが108円のヨーグルトに変身したと仮定して、且つ、108円のヨーグルトをずっと飲み続けると考えると、
1112/112*108=1,072円掛かるところが276円で済むので、1リットル248円で飲める事になる。

一方これを半分にしても上手く作れるとしたら、

牛乳(2000ml)336円
ヨーグルト(112ml)108円
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合計444円(2112ml)

2112/112*108=2,037円掛かるところが444円で済むので1リットル210円で2リットル飲める事になる。

う〜ん・・・・意味あるのか?・・・・この計算・・・・・まっ、いいや!どうせ趣味で遊んでるんだから!

とりあえず知ってるブランドから。
さすがに200mlは入らないので半分入れてみる。
しかしここでも容器に移す事はしないで体重測定しながら直接投入する。

おらが街のスーパーマーケットブランド牛乳じゃ!
ここへ赴任して来てもう1年半かぁ・・・・だいぶ水も合ってきたわさ。

・・・・じゃなくて、触らないように・・・・。

確かに蓋を閉じれば雑菌は入らないだろうが、こうしてカバーを掛けてしまえば関係ないような・・・・?

100均の牛乳パック留めいいわ〜♪
さすがにこのまま逆さにするとボタボタと漏れるけど、ちゃんと口を摘んでやればOK。
この栓は誤って倒してしまった時用だな。
でも雑菌混入対策にはピッタリだ!

タニタの料理用温度計を入れてみた。
最初の数時間は38℃前後を行ったり来たり。
最初は「あれ〜?設定間違ってるんじゃないの?」って思ったのだが、8時間に向けて徐々に温度が上がっていく。
もしかしたら発酵のプロセスはそういうものなのかもしれない。

これは6時間目の状態。(→)
40℃を超えると水蒸気が充満してくる。
盛んに発酵している状態だ。

その後、きっかり8時間でタイマーが切れた。

をっ!何か膨らんでるぞ!

ドキドキしながら覗いてみる。
お〜〜〜っ!固まってる!!成功!!

冷蔵6時間後、完成! 普通にプレーンヨーグルトだ!
こんなに簡単に出来るんだね、ヨーグルトって!
酸っぱさも硬さも丁度良い感じ。

いきなり普通に出来ちゃっても面白くないな・・・
次回はちょっと時間を変化させてみるか。

残りの100mlでもう(左上で)次作ってるし。

約400gを小分けして。 プレーンなので甘くない。
それはコーヒーと同じで美味しくない。
だから甘くして食べる。

とりあえずパイナップルの缶詰をシロップごとドバッっと・・・・。
あっ、これより「楽してダイエット」で進行中のパルスイートゼロのほうが良くない?
次食べる時にそうしてみよう。






「明治ブルガリアのむヨーグルト」の半分。
同じものを作っても面白く無いので、こっちは発酵時間を1時間短くして7時間で終了にしてみた。

100均で500mlのタッパーを買ってきて3等分する。
1つ約350gになるので容器の半分が余るのだが・・・・

今日はスーパーで安売りしてたバナナをスライスして・・・・・。

どか〜ん!とぶち込むと!
なんとも上品な甘さとなるのだよ!

なんか7時間で上げたほうがクリーミーだ。
この1時間の発酵時間が固さを決めるようだな。

同様に酸味もまろやかだ。
「ヨーグルトを食ってる!」にはちょっと酸味が足りないが、でもこれはこれでまろやかな味だ。






それでは次に噂の高いR1でいってみますか。

さすがに初めから1本で1リットルは勿体無いので半分にしてみる。
ボトル込みで136.4gだから136.2-(112/2)=80.4gになるまで投入!

今回は残りの半分はそのまま飲んでみた。
だってそもそもの味を知らないでどう評価する?だもの。

いかにも乳酸飲料の味で逆に言えばどって事はない。
この一瞬の時間で110円は高いなぁ・・・。
子供2人に飲ませて220円じゃ毎日は到底無理な話だ。

だからこの1本が2リットルに増えればバンザイじゃん!

をっ!
上手く出来てる!

固さも酸味も問題ない。

ただドリンク状態に比べると乳酸味が落ちている。
もしかしたらあと2時間発酵させるべきかも!?
これは要実験だな!

でもまぁ良いと思うよ。
プレーンに比べると薄いヤクルト味がするから砂糖がなくてもこのまま食べられる。
大体がお腹いっぱいになるし!


















(続く)